なるべく“いつも通り”のアセスメントを
Apilaの特徴のひとつとして、ご自宅や施設を訪問してのサービスを基本としていることが挙げられます(ただしご来室も承っています)。
訪問サービスの現実的なメリットとしては、まず『通う必要がない』があるでしょう。
時間をかけてどこかに行くことがありませんので、ご予定に移動時間含める必要がありません。
さらに、検査に関しては、当日その場で結果を算出して内容のフィードバックまでさせていただきます。
1日ですべてを終えられるということも大きい特徴です。
しかし、Apilaが訪問サービスを行う最大の理由は、『いつも通りの慣れた環境でサービスをお受けいただきたい』という想いです。
自閉症スペクトラム障害のお子さんには、しばしば見知らぬ場所で何かをすることの不得意さがみられます(詳しくは『自閉症スペクトラム障害(ASD)とは』をご覧ください)。
いえ、これはなにも自閉症スペクトラム障害に限らず、私たちにも多かれ少なかれあるかもしれません(詳しくは『スペクトラム(連続体)の理解』をご覧ください)。
初めての場所に連れてこられて、家に居るようにリラックスしてふるまえと言われても、それができる人は少ないでしょうから。
しかしこの特徴は、発達検査や知能検査といった“評価”を行う場面では、非常にやっかいなものとなります。
たとえば、自閉症スペクトラム障害の傾向が少しあるお子さんがいるとしますよね。
また、そのお子さんは、いつも、初めての場所に行くとすごく緊張してしまうと仮定します。
そしてそのお子さんがどこかへ行って知能検査を受けるとしますよね。
ところが、知能検査で能力を発揮するどころか、初めての場所での緊張が強すぎて、ほとんど何もできない。
しかし検査の担当者からすると、そのお子さんが、『能力的にできない』のか、『緊張してやらない』のかを判断できないわけです。
予想や想像で検査を進めるわけにはいきませんので、これは仕方ありません。
それでどうなるかというと、『緊張してやらなかった』問題は、すべて“誤答”あつかいとなります。
そして誤答が多くなった分、当然のように検査結果は低くなり、『お子さんは知的障害ですね』であるとか、『そもそも新奇場面で取り組めないことがASDの特徴です』などと言われて話が進んでいってしまう。
あるいは、そこで話が終わってしまう。
上に書いたタイプのお子さんであっても、ご自宅や施設、保育園で検査を行うと、いつも通りの能力を発揮できることが少なくありません。
それらはお子さんにとって“いつも通り”であり、リラックスできる場所だからです。
Apilaでは、その方の“いつも通り”の場所で、正確なアセスメントを心がけています。
正しいアセスメントが、その方の“今後”に大きく影響してくると知っているからです。
ご自宅訪問に際してのお願い
- ご自宅訪問時は、感染防止の観点から、到着しだい手洗いをさせていただいております。ご協力ください。
- 新型コロナウイルスに関する状況が落ち着くまでは、マスクを付けての対応となります。
- 室内の定期的な換気をお願いしております。ご協力をお願いいたします。
- なるべく公共交通機関は使わず、スクーターでの訪問を優先しております。ご自宅敷地内への駐輪にご協力いただけると幸いです。
- スクーターでの訪問を優先しておりますので、交通状況によっては到着時間が多少遅れる場合がございます。