この事業を立ち上げてからこれまでに、
『子どもにWISCを受けさせたいのですが、クリニックや自治体の教育センターではなく、そちらのような民間の自費サービスを選ぶメリットは何ですか?』
と、お問合せいただくことがたくさんありました。ありがたいことです。
“民間の自費サービス”といいましても、他の事業者さまの内情はわかりません。
ただ、当機関、『こどもとおとなの訪問発達サポートApila』をお選びいただくメリットはお伝えできます。
そもそも、ご自宅を訪問して、発達・知能検査を実施している民間事業者さんは、私個人は他で聞いたことがありません(あるのでしょうか?)。
まず、そういった検査をご自宅訪問でお受けいただけるのはメリットとして大きいと考えます。
また、民間の自費サービスは、医療機関や教育センターのように、“予約が数か月待ち”という異常事態にもなりにくいメリットがあります。
『検査を受けよう』と思われてから、わりとすぐにご予約はお取りいただけます。
この、発達・知能検査の領域は、予約が数か月待ち、というのが当たり前のようになっていまして、『就学相談のために検査を受けようとしたら数か月経っても予約が取れず、子どもが入学してしまった』などという話があるくらいです。
なぜ訪問検査がよいのかは、“なぜ『訪問』がおすすめなのか”のページをご覧いただくとして、Apilaをお選びいただくメリットは他にもありそうです。
それは、
『経験豊富な臨床心理士がしっかり時間をかけて検査を行い、終わってすぐに検査結果を丁寧にお伝えし、さらに検査結果をふまえたご相談もしていただける』
ということです。
代表者である私は、ずっと医療機関(国立成育医療研究センター)で臨床心理士として勤務していましたので、医療領域における発達・知能検査の内情はよくわかっているつもりです。
(詳しくは“代表者ごあいさつ”のページをご覧ください)
お住まいの地域によるかと思いますが、基本的には、医療機関でお子さんがWISCや新版K式といった検査を受けるのは、無料でしょう。
ただ、それらの検査の保険点数は非常に低く設定されていますので、医療機関側としても、経営のために“多くを捌くこと”をせざるを得ない実情があります。
そのために、“回転”を重視することになり、1人の方に使える時間が非常に短くなってしまう…ということになるのです。
ここに関しては、自治体の教育センターも似た面があるかもしれません。
しかし、発達・知能検査ではとてもデリケートな部分を扱うことになりますので、そのお子さんを、時間をかけて丁寧にアセスメントすることが必須となるのです。
Apilaでは、1日に3名さま限定でご予約をお受けしています。
だからこそ、お1人に対して向き合える時間をしっかり確保できるのです。
これまでに、医療機関や療育センター、自治体の教育センターで検査を受けられたことがある方たちがApilaを高く評価していただき、“違い”を口にされることには、そういった事情があるかもしれません。
検査を終えてすぐに検査結果をお伝えできることもメリットの1つです。
WISCなどの検査を自費で行っている民間事業者さまは他にもあるでしょうが、一般的には、『検査結果は後日お伝え』となるようです。
医療機関でもそういった面は同じです。
とりあえず検査をバーッととって、担当者が申し送った検査結果を別の医師がお伝えする…というのが一般的な流れかと思います。
ただ、検査結果を聞くまでの期間、この期間の不安感は非常に大きいのではないか、それならばその場でしっかりお伝えするのがよいのではないか、というのが私の考えです。
また、検査報告書につきましても、検査結果を受けて、『だったらこうすればよいのではないか』という部分まで踏み込んで書かせていただいております。
これは、親御さまが子育てで悩まれた際に、参照していただくことを前提にしているからです。
逆に、民間の自費サービスを選んでいただくデメリットは何でしょうか。
これは、やはりそれなりに料金がかかることではないでしょうか。
ただ、どこかに検査を受けに“行く”場合は交通費が発生します。
もちろん、付き添いの方もそれなりに時間を割くことになります。
それも、初診→検査実施→検査結果を聞きに行く…というように複数回の交通費と労力です。
しかも、医療機関によっては、何度も診察に通ったにもかかわらず、担当医師が『検査は不要』と判断することがあるそうで、そうなると、『何度も診察に通ったのが何だったの…』となってしまいます。
保険診療内で検査を行うということは、税金を使うことになりますので、医療機関側としても『誰でも彼でも検査を』というわけにはいかないのでしょう。
それに、最近は医療機関であっても、予約料金や、検査報告書の料金を別で、自費で取っているところも少なくないようです。
WISCやWAISといったウェクスラー式の検査は、1度受けると、次に同じ検査を受けるまでにはある程度の期間(1年~1年半)を空けることになっています。
新版K式や田中ビネーも同じで、だいた半年~1年は期間を空けるでしょうか。
あまり時間をとってもらえず、検査結果についての質問もほとんどできず、専門用語を連発されて『よくわからないけれどそういうものなのかな…』となってしまう。
検査を受けたことでかえって不安が高まってしまう。
せっかく民間の自費サービスをお選びいただいたわけですから、ご利用者さまがそのような想いを抱えたまま、次に検査を受けられるまでの期間を過ごすことがないように、当機関は心がけています。
検査を受けられたご利用者さまから、これからも『他の機関では聞けなかった話を聞くことができた』と喜んでいただけるように、精進して参ります。
なんだか自画自賛するような内容になってしまい恐縮ですが、自信をもってサービスをお届けしています、ということはお伝えしたいです。