こどもの訪問発達サポート Apila

Apilaが考えること


目次

1.Apilaが考えること
1-1.Apilaの理念
1-2.客観性の大切さ
1-3.『全体』の視点

2.幅広いこどもに対応
3.訪問によるサービス
4.経験豊富な担当者が対応
5.夕方以降の時間帯にも対応
6.すべての過程を1日で


1.Apilaが考えること

1-1.Apilaの理念

近年、発達障害と呼ばれるお子さんたちが増えているといわれています。
発達障害とは生まれつきのもので、自閉症スペクトラム障害やADHD、学習障害が代表的なものとして挙げられるでしょう。
メディアでもアスペルガー障害やADHDはしばしば取り上げられますので、ご存知の方は多いかもしれません。
そのようなお子さんには小さい頃からさまざまな特徴がみられますが、その特徴のひとつとして、『能力の偏り』があります。
つまり、お勉強はしっかりできるけど相手の気持ちが読めずコミュニケーションが苦手である、極端に落ち着きがない、算数や書字など特定のことが苦手、といった偏りが生まれつきあるのです。
しかし、これは障害があるお子さんに限ったことではありません。
私たちは、誰でも得意なことや苦手なことがありますよね。
不得意なことがある一方で、それに比べると『できること』があるわけです。
Apilaは、お子さんひとり1人の個性を大切にしながら、『できること』、良い部分を見つけ、それを育てていきたいと考えています。

1-2.客観性の大切さ

お子さんの『能力の偏り』を知るためには、発達検査や知能検査といった、“能力の全体を把握できる”検査を行います。
全体を知ることによって、上に書いたような特徴、つまりお子さんの得意な部分や不得意な部分がはっきりしてくるのです。

療育やリハビリ的な訓練を行っていくにしても、まず評価し、お子さんの能力の全体を把握することで、しっかり見立てを立てます。
そうしないと、まるで見当違いな方向に進んでいってしまい、まったく効果がないということになりかねません。
Apilaでは評価による客観的な視点を大切にし、適切なやり方によって、お子さんの能力を効率的に伸ばしていきます。

1-3.『全体』の視点

Apilaは主にお子さんを対象としています。
しかし、お子さんをみていく場合、その周囲の環境まで含めた“全体”の視点が求められます。
お子さんにとっての周囲の環境とは、学校や保育園、幼稚園、そして親御さんです。
お子さんと親御さんとを分けて考えることはできません。
『お子さんさえ良くなれば、他はどうなろうとよい』という考えでは、ダメなのです。
なぜなら、お子さんに対する親御さんの日常的なかかわりは、お子さんに影響してくるからです。
そのため、Apilaではお子さんだけでなく、親御さんまで含めた総合的な視点でのケアを目指しています。
日本において、親御さんたちはプレッシャーに晒されていると思います。

『あなたの育て方が悪かったから』
『お子さんがかわいそうだと思わないんですか』
『お子さんを犠牲にしてまで自分を選ぶのですか』

なんていう、自己犠牲を強要する周囲のひと言に、親御さんは“できていない自分”を感じて傷ついたりします。
また、お子さんに何かあったとき、ご自身を責めてしまう親御さんだっているでしょう。
これでは親御さんが参ってしまいます。
親だってもちろんひとりの人間なわけで、いろいろな面で限界があります。
繰り返しになりますが、Apilaの対象は主にお子さんです。
しかし一方で、親御さんが不必要なプレッシャーに晒される必要はありません。
もし、親御さんの心理的負担を軽くすることで、それがお子さんにとって良い方向に働くのなら、
それもApilaが目指す方向のひとつだと考えます。

2.幅広いこどもに対応

発達検査や知能検査は、お子さんの能力を評価するだけでなく、『能力の偏り』を調べることで、発達障害との関係についても知ることができます。
しかし、私が多くのお子さんたちとかかわってきた経験上いえることは、多かれ少なかれ、すべてのお子さんに『能力の偏り』はあるということです。
これは、健常なお子さんであっても同じです。
これまでにのべ数千人のお子さんたちとかかわってきましたが、『すべて平均点』というお子さんはひとりもいませんでした。
人間、誰でも得意な部分と不得意な部分がありますよね。これは私たち大人でも同じです。

それではなぜ『健常なお子さんにも検査を』行うと良いのか。
それは、お子さんの得意な部分と苦手な部分を“知っておく”ことが、今後に役立つからです。
例えば、『WISC-Ⅳ知能検査』で評価する知的能力の1つに、『ワーキングメモリー』というものがあります。
これは近年、メディアでも取り上げられることが増えましたので、ご存知の方も多いでしょう。
ワーキングメモリーとは、“聴いたことを少しのあいだ記憶していたり、記憶を保ちつつ操作する能力”のことです。
なんだか難しいようですが、要するに集中力にかかわる部分で、ADHDのお子さんが苦手だといわれています。
このワーキングメモリーが低いお子さんは、ちょっとした忘れ物が多いかもしれません。
あるいは、注意されたことをすぐに忘れて、またすぐに同じミスをするかもしれません。
しかし、これはそのお子さんの生まれつきのものかもしれないし、少なくとも悪意があってやっていることではないでしょう。
それなのに、日常的にミスや忘れ物の多さを叱られてばかりいたら、どうなるでしょうか。

またよくあるのが、『言語優位』と『視覚優位』という考え方です。
これは、言葉によって考えることを得意とするのか、見て考えること(“視覚認知”なんて呼ばれたりします)を得意とするのか、という違いですね。
ここに違いについても、多くの人に個人差があります。
もちろん、どちらも得意な人やどちらも苦手な人はいます。
例えば、視覚優位なお子さんがいて、その親御さんが学校でわからなかった勉強を教えるとします。
親御さんは、それこそお子さんに理解させるために、あらゆる言葉を使って教えるでしょう。
しかしお子さんはもともと視覚が優位です。
言葉で教えられたことを理解するのが得意ではないため、お子さんはいつまでたっても理解できません。
本当は、絵や図を見せて説明すればすぐに理解させることができるのに、
親御さんはそのことに気づかない場合があるんですね。
そしてついには、親御さんの心が折れて、「なぜわからないんだ」と叱り、諦めてしまう。

上に書いたことから予想されるのは、お子さんの『自己効力感』、つまり『自分はできる』と思う気持ちがどんどんなくなっていくだろう、ということです。
そしてゆくゆくは、自分がダメな子どもだと思い込み、せっかくあった良い部分までダメになってしまうかもしれません。
これは何より怖いことです。

3.訪問によるサービス

私は、国立成育医療研究センターという病院で、
臨床心理士として多くのお子さんたちにかかわってきました。
その経験を通して学んだのは、発達検査や知能検査は、お子さんの慣れた場所で行うのが良いということです。
特に、年齢が低いお子さんにとって、初めて来た場所で、いきなり指示されて課題をこなすというのは難しいことです。
病院では、お母さんたちから「この子は初めての場所だと緊張しちゃうんです」とか、「家だとできるんですけど・・・」なんてことをよく言われました。
なかには、緊張して能力を発揮できなかったお子さんだっていたかもしれません。
これは、私たち大人でも同じでしょう。
見知らぬ場所に連れてこられて「はい、どうぞ」と課題を渡され、まったく警戒せず思うように検査に取り組める人はいないのではないでしょうか。

発達検査や知能検査の結果は、場合によってはお子さんの将来を左右しかねない大切なものとなります。
学校において、普通級と支援学級を行き来するのに参考とされることが少なくないからです。
また、お子さんが保育園児や幼稚園児であれば、どのような小学校に進学するかの参考とされたりします。
Apilaが訪問での検査や継続サポートを提案するのは、“少しでも慣れた場所でお子さんの能力を最大限に引き出し、正確に評価したい”という想いからです。
ご自宅や保育園、幼稚園、学校は、お子さんにとっての普段通りの慣れた場所ですので、少なくとも、『場所見知り』による緊張で、本来の能力を発揮できないことは、なくなると考えられます。

また、不登校やひきこもりといった、来室が難しい方に関しても、訪問でのサービスは適しているといえるでしょう。

ただし、「自宅ではちょっと…」という方もいらっしゃると思います。
その場合は、Apilaに来室されてのサービスも可能ですので、お申しつけください。

4.経験豊富な担当者が対応

Apilaでは、たくさんのお子さんにかかわってきた経験豊富な担当者(私)がマンツーマンで対応します。
アルバイトの学生さんが担当することはありません。

発達検査や知能検査は、その実施手順が厳密に定められています。
ひとつの課題をお子さんに見せるにしても、その位置や、やり方を教えるセリフまで統一されていて、どのような担当者(テスター)が検査を行っても、結果にブレが出ないように作られているんですね。

しかし実は、テスターによって検査結果やその解釈が異なる場合があります。
多くの保護者の方は、そのことを知りません。

Apilaでは、4才以下のお子さんに対する基本検査として、『新版K式発達検査2001』というものを使います。
これは、お子さんにいろいろな種類の課題を見せて、どこまでできるかを調べることで能力を評価する検査です。
ただ、どのような順序で課題を提示するかは、検査を行う者の自由になっているわけですね。
つまり、テスターがお子さんのリアクションを見ながら提示の順序を組み立てて、間をあけないように次々と課題を提示していくのです。
簡単に書きましたが、実はこのことには、かなりの熟練を要します。

  • その課題がお子さんのどのような面をみているのか熟知し、不必要なものを提示することなく検査時間を短縮できるか。
  • お子さんのリアクションをみながら、ヒントとならない言葉を選んで励まし、安心できる雰囲気を作れるか。
  • お子さんに取り組み拒否があった場合でも、どのような拒否なのかを見極めて、課題の順序を適宜入れ替え、場合によっては検査から離れて待つことができるか。

など、他にも挙げたらきりがありませんが、
テスターには、『その検査を手足として扱える』ほどの習熟が必要になってくるのです。

同じように、『WISC-Ⅳ知能検査』という知能検査においても、例えばお子さんの解答がどういう種類のものなのかその場で判断し、素早く記録していくといった習熟が求められます。
これができないと、検査時間が長引くことでお子さんが疲れてしまう、あるいは途中で集中力が切れて嫌になってしまいます。

低年齢の子どもの集中力なんて、10分程度、もっても30分程度ではないでしょうか。
つまり、その検査に慣れていないテスターが行うと、検査結果が低かった場合、そもそもお子さんの『能力が低い』のか、それとも『テスターが手間取ったために集中が切れてやりたくなくなった』のか、『お子さんが緊張していつも通りの能力が発揮できなかった』のかがわからないのです。

このようにして、その検査を行う担当者によって、検査結果に差が出てくることになります。
しかし、Apilaの代表は、国立成育医療研究センターにおいて、『新版K式発達検査2001』についてはのべ2000件以上、『WISC-Ⅳ知能検査』はのべ1000件以上、さらに成人の検査(WAIS-Ⅲ成人知能検査など)も多くの実績がありますので、検査の習熟についてはご信頼いただけると思います。

また、検査結果の解釈の違いについても、同じことがいえるでしょう。
多くの検査に含まれる課題は、お子さんのどのような部分をみているのか決まっています。
しかし、お子さんたちは1人ひとりが個性を持った別個の存在であり、『このように解釈すれば間違いない』という、完璧な解釈法はありません。
つまり、お子さんの個性に合わせて結果をみていく必要があるのです。
そのためには、やはり『どれだけ多くのお子さんとかかわってきたか』という、“引き出しの多さ”のようなものが担当者に求められます。
そして、結果の解釈についても、多くのお子さんとかかわる中でみえてくる、独自の視点というものがあります。
独自の視点については学術論文としてまとめたものがありますので、『代表者ごあいさつ』をご参照いただけたら幸いです。

5.夕方以降の時間帯にも対応

Apilaは夕方以降の遅い時間帯にも対応しています。
この時間帯にご予約いただければ、親御さんがお仕事を休んでお子さんに付き添う必要がありません。
また、お子さんが学校や幼稚園をお休みすることなく、検査や継続サポートをお受けいただけます。

なおApilaでは、午前、午後、夕方まで、すべてのサービスのご予約をお受けしていますので、講演のご依頼をご予約いただくことも可能です。
各サービスの内容については、『サービス内容』のページをご覧ください。

6.すべての過程を1日で

Alipaでは、検査の実施から結果算出だけでなく、結果をもとにしたアドバイスお伝えまでを、すべてその日に行います。
これは、単純に親御さんの負担を減らすためです。
親御さんが、お子さんに発達検査や知能検査を受けさせてみたいと思った、あるいは学校や保育園、幼稚園から受けてみるように言われたとしますよね。
このような検査を行っているところは、公的な機関や大きい規模の病院が多いです。
しかし、公的な機関は予約が数か月待ちだったり、また大きい病院では紹介状が必要だったりします。
そして、もし大きい病院での検査を望まれた場合、

1.近くのクリニックを受診して紹介状をもらう
2.紹介状を持って大きい病院を受診する
3.「発達障害」などの診断を受けて検査が必要か判断される
4.予約の空き状況によっては別の日に検査を行う
5.複数の検査が必要な場合は、また別日に他の検査を行う
6.検査結果を聞くために再び病院を受診する

と、ここまでの過程を経なければなりません。
これでは負担が大きすぎます。
しかし、先に書いたように、Apilaではすべての過程をその日のうちに行うため、お子さんに、学校や幼稚園を休ませるといった負担が少なくてすみます。
また、結果にもとづいたアドバイスについても、時間をかけて丁寧に行います。
『じゃあどうすればよいのか』『次の目標は何なのか』という具体的なところが明確になるわけですね。
ご自宅を訪問してのサービスを基本としていることも、そのような考えによるところが大きいです。