こどもとおとなの訪問発達サポートApila

就学後の発達障害児の現状について

発達障害児の成長とそれぞれの領域

発達障害の早期発見・早期対応がいわれるようになり、現在は比較的早い段階でお子さんの発達障害を見つけることが主流となりました。
(詳しくは『早期発見・早期介入の大切さと脳の可塑性』のページをご覧ください)

発達障害児に限らず、こどもの発達のペースは個々人によってさまざまです。
運動面に遅れがあったり、感覚にばらつきがあったり、言葉に遅れがあったり、コミュニケーションの発達に遅れがあったり、ひとり1人違うわけですね。

お子さんに、上に書いたような発達の問題があった場合、自治体が行う定期検診で何か指摘されるかもしれません。
あるいは、保育園や幼稚園、かかりつけのクリニックで専門家から発達の遅れを指摘されるかもしれません。
そのような場合、たいていはまず発達検査や知能検査でお子さんの評価を行い、療育センターなどの機関で発達を促し、遅れを取り戻す訓練をしていくこととなります。

しかし、どこまで訓練を続けるかは、その機関の方針や体力によります。
運動面に遅れがあるお子さんは、ひとりで歩けるようになることが、1つのゴールとなるかもしれません。
語彙がまったくないお子さんは、言葉を表出できるようになることが、とりあえずの目標となるかもしれません。

ただし、医療の領域や療育機関は、就学前、つまり6歳頃までの訓練が1つの目途となります。
なぜなら、それ以降の年齢になると、医療や療育から、教育領域、つまり学校にフィールドが移行するのが通常だからです。
教育領域においては、特別支援学校や特別支援級といった普通級とは異なる学級が用意されており、お子さんの発達のペースや個性に合わせた教育を受けることが可能です。

しかし残念ながら、すべてのお子さんに対して手厚いケアがあるとはいえない現状があります。
このあたりは、お住まいの自治体の体力や方針が関係してくると思われます。
それに加えて、手厚いケアを受けるためには、その根拠が必要となる場合がほとんどです。
つまり、お子さんに何か診断がついている、明らかに知的に低い、といった根拠です。
しかし、発達障害に関しては、スペクトラムの捉え方近年の主流であり、その程度もお子さんによってさまざまです。
(詳しくは「『スペクトラム(連続体)』の理解」をご覧ください)
客観的に明らかな発達障害があるお子さんはいいのですが、微妙にそのような傾向があるお子さん(グレーと表現されたりします)については、専門的なケアは望めず、普通級で学校生活を送っていくこととなります。
ここで案外、困難が生じたりするわけです。

学校生活という『集団』に入り、そこで多くの他のお子さんとかかわり、学んでいくことは多いと思います。
しかし一方で、学習に関しては、別の部分でしっかり取り組んでいく必要があると考えます。

発達障害の傾向があるお子さんには、専門的なかかわりが必要となってきますが、Apilaの継続サポートは、おおよそ16歳程度までのお子さんまでが対象ですので、就学後のお子さんにもしっかり対応させていただきます。
 

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