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学習障害(LD)とは

目次

1.学習障害の特徴
2.学習障害の分類
3.学習障害への対応

1.学習障害の特徴

学習障害は、発達障害に含まれる、代表的な障害の1つです。
アメリカ精神医学会が刊行し、世界的な診断基準となっている『DSM-5』では、「限局性学習症」または「限局性学習障害」(Specific Learning Disorder)という名称が使われていますが、ここでは、一般的な呼び方である「学習障害(LD)」を使いたいと思います。

LDがあるお子さんについては、以下に挙げるものが、主な特徴としてみられます。

  • 字を読むのに非常に時間がかかる、あるいは正しく読めない
  • 書かれている意味を理解するのが難しい
  • 書字が難しく、文法や句読点の使い方など、基本的な間違いが多い
  • 数の扱い(算数)が極端に苦手である

上に書かれたものを読んで、(そんな子どもはたくさんいるんじゃないか)、と思われた方は多いかもしれません。
たしかに、これらを得意とするお子さんもいれば、苦手とするお子さんもいるでしょう。

しかしLDがあるお子さんは、上に挙げた特徴がある一方で、「苦手とする部分以外については、おおむね知的に正常である」という特徴もあります。
そのことが、診断基準の1つとなっているわけですね。
また、上に挙げた特徴が、視力や聴力といった元々の身体機能の問題がないことや、他の障害が原因ではないこと、単純な勉強不足や指導不足、
その時の環境に影響を受けて現れているわけではない、という特徴も挙げられます。
つまりLDは、『これといって原因となることがないにもかかわらず、学習の特定の部分を苦手とする障害』、ということがポイントなんですね。

ここまで読んでいただいておわかりかもしれませんが、LDは、生まれつきによるところが大きい障害です。
遺伝的な要素も大きく関係していると考えられます。
努力不足など、お子さん側の原因ではないということですね。
なお、疫学的には、LDは女性に比べて男性が多く、2倍から3倍であるといわれています。

2.学習障害の分類

アメリカ精神医学会が刊行する『DSM-5』によると、
LDは下の図に示す3つに分類されます。

「読字障害(字を読むことの障害)」、「書字表出障害(字を書くことの障害)」、
「算数障害(数の扱いの障害)」の3つに分類され、
それぞれが、障害の程度によって「軽度」、「中等度」、「重度」に分かれています。

なお、世界保健機関(World Health Organization:WHO)が刊行する『ICD-10』では、
上記の3つの他に「混合性障害」がありますが、DSM-5ではそれをふくめず、3つの分類となっています。

3.学習障害への対応

LDは、その内容からもおわかりのように、主に就学後に明らかとなる発達障害です。
しかし、不必要な周囲からの叱責や、自信の喪失を避けるためには、できるだけ早い段階で障害を見つけてあげることが大切になります。

LDのお子さんは、知的にはおおむね正常であるにもかかわらず、文字を読むことや、書くこと、算数といった特定の部分だけを苦手としています。
そしてそのことが、学習意欲の低下や不適応行動など、他の部分にも波及していることがめずらしくありません。
しかし、特定の部分だけを苦手としているということは、その他の部分については比較的得意である、という見方ができます。

まずは、その『比較的得意な部分』に注目してあげてください。それが大前提となります。
そして、『比較的得意な部分』を知るためには、やはり各種検査による客観的な評価(アセスメント)が欠かせません。

また、本当にLDなのか、LD以外の発達障害が背景にあるつまずきではないか、LDがあったとしても、どの段階でつまづいているのか(例えば『文字を読む』という行動1つをみても、多くの情報処理の段階を経るからです)、といったことを知るのにも、各種検査による評価が必要となってきます。

LDの分類においては、読字障害の研究が比較的進んでいます。
この読字障害は、『ディスレキシア』と呼ばれたりします。
そして、「読む」ことを苦手とするお子さんは、「書く」ことにも困難を抱えている場合が少なくありません。
そのため、対応に関しては工夫が必須となります。

具体的には、

  • 教科書のフォントを読みやすいものに統一する
  • 文字のサイズを大きくする
  • 必要に応じて、適宜絵や図でわかりやすく示す
  • 視覚的な捉え方が苦手であればそれ以外の視点(意味など)で学習する
  • お子さんの思考を予測しそれに沿ってヒントを与える
  • 書字する場所には文字ごとに大きい枠を設ける

などの対応が求められます。

ただし上記は対応の一部であり、また一般的なものです。
具体的には、やはりお子さん1人ひとりに合わせて対応法を作成し、必要に応じて柔軟に変えていく必要があるでしょう。

なお、学習障害につきましては、各種検査とは別に、学習能力の偏りを評価する検査を用意しておりますので、ご予約時にオプションとしてお選びいただけます。

 

 

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